「あったらいいな」をかたちに。車寄せのあるエントランスや動線にこだわりました。（from第451号）

弊社でのマンション建設は4棟目となるオーナー様。一緒にマンション経営をしてきた息子さんご夫妻に、ご自身の入居の経験も踏まえた、マンション建設のお考えを伺いました。

賃貸マンション建設にあたって追求したのは、入居者の気持ちに寄り添った住み心地の良さ

暮らす人の気持ちになって「あったらいいな」「こうだったらいいな」を取り入れた住まいにしたい。マンション建設にあたって追求したのは、住み心地の良さです。母と私はウエムラさんのマンション・アパートをすでに3棟所有しており、3棟目は企画型マンションのプレアなのでその特徴もよく知っています。また、私たち夫婦が現在暮らしているのもウエムラさんの賃貸マンションです。経営者として、入居者として、これまでの経験を活かして建設したいと考えました。他社と比較検討して今回もウエムラさんのプレアに決めたのは、建物設備、コスト、管理、今後の経営まで総合的に考えて最善だと考えたからです。駐車場と畑だったこの土地をどう活かすかを、営業や設計担当の方と一緒に考え、景観や日当たりのよい南東向きの5階建て20戸のマンションに決定しました。駐車場は入居者が2台分を確保できることや近隣住民への貸し出しなどを考え39台分用意しています。

屋根付きのアプローチを設けた車寄せのあるエントランスで雨の日も快適

特に配慮したのは入居者目線の「快適な動線」です。今住んでいるマンションの車寄せが便利なので、エントランスに屋根付きの車寄せを設置しました。車寄せはエントランスからひさしが張り出しているタイプが多いですが、柱を設置して屋根付きのアプローチを設け、車がくぐり抜けるデザインにしたので、悪天候時も助手席、運転席どちらから降りても濡れず、荷物を運ぶ際やお子様がいるご家庭も快適だと思います。エントランスから中へさらにアプローチが続くので、新聞や郵便物等を取りに行く時も雨に濡れずに済みます。裏口は自転車置き場に隣接しており、スロープを降りて駅やスーパーへスムーズに行けるよう、通勤や買い物にも便利な動線にしました。また駐車場の外周はフェンスで囲っているのですが、エントランス付近だけでなく建物から遠い所にも出入り口を設け、駐車場を借りている地域の方々が出入りしやすいよう配慮しました。

館銘板(かんめいばん)は入居者の皆さんが心地よく憩う住まい、笑顔あふれる住まいになるようにと願いをこめた手描きのデザイン

設計・工事の担当者と月1回の定例会や現地での打ち合わせを何度も重ねて、愛着の湧く建物になりました。外観のデザインは温かみがあるものが周囲の環境に合うのではないかと考えて、プレアのプランからアースラインの紅鳶(べにとび)を選択。エントランスも外壁と同じタイルを使用したので統一感が生まれたと思います。内装はハッピーハウスさんの意見を参考にして飽きがこない誰もが好感をもつシンプルなデザインにしました。もともとこの土地には「オレンジパーク」という駐車場があったので、愛らしい響きの「オレンジ」を残して、紅茶の等級である「オレンジペコ」を名称にしました。館銘板はせっかくなので私が手描きでデザインしました。紅茶葉のイラストも添えて、親しみを感じてもらえる館銘板になったかなと思います。入居者の皆さんが心地よく憩う住まい、笑顔あふれる住まいになるようにと願いをこめたオレンジペコは、おかげさまで竣工の2か月も前に満室になりました。