会社の創業100周年を機に、災害時に地域の方々の避難所になるよう社会貢献も考えた新社屋を建設しました(from第427号)

名称 吉村アクティブ産業株式会社
本社社屋・倉庫
概要 事務所・倉庫
構造 鉄筋コンクリート造5階建(本社社屋)、鉄骨造平屋(倉庫)
延床面積 1,978.11m²(本社社屋) 190.00m²(倉庫)
敷地面積 3,182.19m²
竣工日 2022年3月3日
所在地 福岡市博多区吉塚7丁目1番49号

旧社屋は築50年を過ぎて老朽化していたので、2年かけて新社屋の建設プランを立てました

1922年福岡で石炭販売からスタートした弊社は、今年創業100周年を迎えます。1958年から根幹事業であるLPガスの製造販売をはじめ、タクシー会社やガソリンスタンドを経営していた時代もありました。私は六代目で、旧社屋は先代の思い入れがあったのですが、築50年を過ぎて老朽化していたので2年前からプランを立て、100周年という節目に向けて新社屋を建設することにしました。新社屋の建設地はもともと駐車場だった場所です。幹線道路に面した角地にあり、通勤や通学の人通りも多いため、外観はシンボリックなデザインとし、内部は時代の変化に合わせた使い方ができるよう広くゆとりのある社屋にしようと考えました。

エントランスホール、食堂

各階、各部屋ごとにデザインの仕様を変え、個性的な内装にこだわりました

新社屋は5階建てに倉庫を併設。1階エントランスホールは2階までの吹き抜けで、コンクリートの黒い階段をデザインのアクセントにしました。壁には創業当時から敷地を囲う石材の擁壁をイメージした色・厚みのちがうタイルをランダム貼りしています。2階はオフィス、3階は役員室、4階は食堂と大型プロジェクターを備えたホール。また各階に広いベランダを設けるなど、動(働く)と静(休息)を効果的に切り替えられるゆとりと憩いのスペースを多く設けています。トイレにはホテルのようなパウダールームを設置。各階・各部屋でカーペットや壁材を変え個性的な内装にしたのもこだわりです。

オフィス、倉庫

災害時に使えるLPガス発電機を装備し、緊急事態にも避難所として地域の方にご利用いただける設備を備えています

皆様の生活のライフラインであるLPガスを販売している会社として、私たちは地震発生などの緊急時にも対応できなければなりません。そのため新社屋は災害に耐えうる建物であることはもちろん、停電時でも使えるLPガス発電機を装備、通常の空調もLPガス発電機を使用しています。また食堂とホールのあいだの壁は取り外して広いスペースを確保することができ、災害時には地域の方々の避難所としてもご利用いただけるよう設計しました。弊社は創業以来、変化するエネルギー環境に対応し、エネルギーを通して安全・快適な生活のお手伝いをしてきました。今後もお客様の生活と地域社会に貢献できるよう、次の100年に向け新たな気持ちで歩みます。