鉄筋で和風の家を建築（from第172号）

「鉄筋で和風の家を建てたい」という夢がやっとかないました。生コンを扱う仕事柄、鉄筋の家に憧れ続けた末松さん。昨夏、鉄筋とは思えないほどどっしりとした念願の家が完成しました。

鉄筋コンクリートにこだわった理由をお聞かせください。

私は長い間生コンを扱う会社に勤めておりまして、今度自宅を建てる時は是非鉄筋で建てたいと思っていました。具体的にはまだ先の話とは思っていましたが、当時住んでいた木造の家の雨もりが目立つようになりまして、思いきって建て替える事にしたんです。建築については以前貸店舗の建設でおつき合いさせて頂いた上村建設さんに相談しました。上村さんは対応がきめ細かく、建てた後もしょっちゅう訪ねてくださいます。確かな仕事ぶりと人間味あふれる対応が好きで、ほかの業者に頼もうなどとは思いもしませんでした。

建築を相談した後、上村建設の対応はどうでしたか。

「鉄筋で和風の家を建てたい」というのが、私の希望でした。日本の伝統的な形には趣きがありますし、洋風の家はこの地域に合わないと思ったんですね。こういう要望は上村さんは初めてのようで、最初は驚かれましたけれど、その後はずいぶん研究してくださいました。たくさんの資料やパンフレットを見せていただいたり、実際に家を見学に連れていってもらったり。工事が始まってからも、通常月1回の打合せ会議を、うちでは2回開いていただき、詳細にわたって検討していただきました。何度も変更が出て工事担当の方は大変だったと思いますが、最後まで根気良く付き合って下さってありがたかったですね。

その他にはどんな部分にこだわったのか、教えてください。

和風の趣きと全体のバランスにこだわりました。数奇屋風の造りにして、屋根には本物の瓦をのせています。湿気を逃すように、風通しにもこだわりました。大きな窓をたくさんつくれるのは鉄筋の長所です。その一方で、夏は涼しく、冬は暖かく住める様に断熱にも気をつかいました。おかげでとても快適です。パッと見た感じは鉄筋に見えませんでしょう？「鉄筋ですよ」と言うと、訪れた人はびっくりされます。1年以上もじっくり話し合ったおかげで満足のいく家ができました。家族みんな、喜んでおります。