入母屋造りの日本家屋の増改築(from第197号)

名称 仲上邸
敷地面積 (旧)202.22m² / (新)242.95m²
竣工日 2002年12月16日
構造 木造 2階建
所在地 飯塚市大字川津

入り母屋造りの日本家屋が、さらに便利で安全、そして明るく快適になりました。どっしりとした堂々たる日本家屋に、さらに利便性や、安全性を取り入れた増改築を行われた仲上様。木造建築ならではの良さを活かしながら、新しい素材の良さも取り入れた、“健康に暮らせる家”におじゃましました。

とても大きな増改築だったと伺いましたが?

増改築前の家は平成元年に建てたもので、まだ15年ほどしか経っていませんでした。入り母屋造りの立派な建物で、“100年は大丈夫”と言われていたのですが、やはり家の内部については、私の年齢的なこともあり、新しい設備で便利なものを取り入れてみようと考えたのです。工期が3ヶ月という大がかりなものになりましたが、もともとがとても丈夫な造りであったからこそ、電気や水道の配線を移動するほどの大改築ができたところもあります。一番気に入っているのはお風呂。暖房機能が付いており、入浴前から浴室の空気を暖かくしておけるので、冬でも寒さが気になりません。洗濯物を干して感想させることもできます。また床はバリアフリーで段差がなく、リビングには床暖房も取り入れています。台所周りや風呂炊きをはじめ、家中がオール電化になっていますので、木造建築につきものの火災の心配も少なくなりました。

実際にお住まいになって感じられる良さはどんな所ですか?

とても明るい家になった、ということですね。リビングの窓は強化ガラスを使用していますので、カーテンや雨戸を閉めなくても外気の寒さが伝わってくることはありません。いつでも大きな窓から外の光を取り入れることができます。また電灯も天井に埋め込み式で多数つけていますので、見た目には気になりませんがとても明るいのでうs。そして、増築によって家全体が広くなったことも実感しています。今年の正月に親戚一同、20名近くが集まりましたが、リビングが広くなったおかげで全員がゆったりとくつろぐことが出来ました。床暖房なので、小さい子どもが床に座り込んでも日本家屋の良さと、洋風建築の良さをうまく取り入れて頂いていると思います。またウエムラさんから“健康材”という木材をご提案いただき、上質の檜で柱や天井を作っていますので、その香りもとても爽やかですね。壁はクロスを1枚も使わず、麻と藳を混ぜている素材ですので、まさに“呼吸をする壁”なのだそうです。細かいところはほぼ、ウエムラさんにお任せをしていましたが、我々では分からない部分でも健康面や快適さに配慮してもらえた点は、暮らしてみてから本当に感じるところです。