名称 | グランシャリオ紀文 |
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概要 | 2LDK 6戸 / 3LDF 3戸 |
延床面積 | 655.53m² |
敷地面積 | 633.97m² |
竣工日 | 2003年2月26日 |
構造 | 鉄筋コンクリート造 3階建 |
所在地 | 福岡市城南区別府1丁目5-21 |
永くゆっくりと住んで頂けるマンションを。丸みのあるデザインで、温もりを表現しました。古くから住宅地として町が形成されてきた別府(べふ)地区。近年では、古家も多く見られるようになり、また、2年後には地下鉄3号線が開業することもあって、家々の建て替えや土地の再活用が進んでいる地区でもあります。その別府で、ファミリー向けの住まい造りをご希望されたF様。2000年に建てられた1棟目のアパートに引き続き、こだわりのマンション建設のパートナーを上村建設におまかせ頂きました。
今回、上村建設にご依頼された理由は何でしょう?
別府地区は、現在、建て替えやアパート建設などがさかんに行われています。特に中村学園の近くなどには、学生さん向けのアパートなどが増えています。それらは、ほとんどが1ルームの部屋がたくさん集まった、四角い箱という感じなんです。そこで私たちは、その箱モノの感じとは逆に、家族で暮らせる暖かみのある建物にしたい、と最初から考えていました。また、別府の中でも比較的1丁目、2丁目は地元の人の住宅が多く、昔からの住宅地、という雰囲気が残っている場所。今回、我が家も先祖代々の土地にマンションを建てるに当たっては、その閑静な住宅地の雰囲気を守りつつ、しかも建て替えが進む新しい街並みにも合う建物を、と希望していました。ですので、ご近所付き合いができるぐらいの規模で、さらに建物自体も温もりや暖かみを感じてもらえるように屋根や玄関周りに丸みを帯びたデザインを採用し、母親や女性の優しさを感じさせるような造りにしたんです。
ご苦労されたのはどのようなところですか?
自分たちが住むとしたら、どんなマンションに住みたいかを考えに考え抜いたので、図面作りから着工までは朝昼晩とミーティングが重ねられて、半年はかかりました。福岡中のウエムラの建物を、ほとんど全部見て回ったんじゃないかな?その中で、良いと思えるところを寄せ集めて来て、自分たちが満足いくものを作り上げていったんです。こだわりは、タイルの色から、玄関の明かりまで、ほんの細部に至るまで要望を上げていきましたので、建物全体がこだわりだらけです。チェックシートが150項目にまでのぼったこともありました。だから、担当の方は大変だったんじゃないかな(笑)。でも、そのひとつひとつに丁寧に応えて頂き、納得いくものを作ることができましたので大変感謝しています。
出来上がった建物を見て、気に入っている所はどこですか?
玄関周りは、とても気に入っていますね。明かりもわざわざランプ型を利用したり、落ち着いた色の照明を採用したりと高級感のある雰囲気を醸し出しています。また1階はすべてレンガ敷きにし、マンション全体が明るく清潔感のある感じがしますね。室内に関しては、ウエムラ標準仕様をベースにおまかせしました。部屋全体が広めの造りになっていますが、ユニークなところと言えば、和室を置き畳にしているところ。最近の若いご家庭は、和室よりもフローリングが希望かもしれないとフローリングの床を張ったのですが、やはり永く住んで頂くことや、ご年配の方も一緒に住まれる場合を想定すると畳の部屋もあったほうがいいんじゃないかと思いまして、結局どちらにも対応できる置き畳にしました。でも、意外と若い方でも畳の部屋にされている方も多いようですね。