マンション建築と自宅の新築を同時に実施。地域にとけこむ快適住まいが完成しました。(from第241号)

名称 アムール空港南
構造 RC造3階
敷地面積 833.10m²
延床面積 659.52m²
竣工日 平成18年5月17日
所在地 福岡市博多区金隈1丁目31-1

福岡市博多区金隈は、福岡空港にほど近く、 金隈遺跡などの文化財が多く眠る土地です。 ここで長年稲作を手がけてきたS.S様は、 休耕地に賃貸マンションを建てることを決意。 同時にご自宅も新しく建て直すことになりました。 大掛かりな事業でしたが二つとも無事に竣工し、 今では新しい居住空間でのびのび 生活を送っていらっしゃいます。

土地の有効活用に着手したきっかけを教えてください。

祖父の代から、自宅近くの田んぼで米を作っていましたが、周辺に住宅が建ちはじめてから田んぼの流水口がふさがれて、米を作ることが難しくなったんです。 このまま農地として維持しても利 は上がらない。先々のことを考える時期に、土地の有効利用の話が持ち上がってきました。
じつのところ昔は住宅やマンションを建てることは好まなかったんです。 でもよく考えてみると、休耕状態の農地のまま放っておいても仕方ないし、ましてや後継者もいない。 しかし有効活用することで子供に収入源を残すことができる。ならば賃貸マンション経営というのも悪くないと思うようになったのです。

マンション建設には どんな要望を出しましたか。

マンションも自宅も、国が定めた「航空機騒音が著しい地域」に属します。上空に行き交うジャンボジェット機の音がかなり大きい。 ですからマンションを建てるにあたっては第一に遮音性を考えて、やはり鉄筋コンクリートの「ステラシリーズ」がいいということになりました。外観に関して は地域周辺の景観にとけこむ配色やスタイルに していただくこと、また部屋は陽当たりのよい、明るい部屋になるようにこだわりました。子供さんが遊べたり、お母さん方が会話を楽しめるよう なスペースも作りました。また、マンションの駐 車場は、1軒につき1.5台分は確保できるようにしています。

自宅の新築も同時に行うことになったのは?

自宅は築70年以上になる日本家屋でしたが、 建て直すことは考えていなかったんです。ところが一昨年春に発生した福岡西方沖地震で自宅横に併設していた土蔵が崩壊し、石垣が20cmも移 動してしまったんです。自宅の裏山は昔の水害で土砂崩れを起こしたこともあったので、この際、 蔵を取り壊して、その分だけ自宅を裏山から離そ うということになりました。 
今回、二つの事業を上村建設さんにお願いすることとなり、その出来栄えには満足しています。大工さんの腕もよくて、細かい要望にも応えてくれました。よく仕事をしてくれたので、仕事が終わってから自宅に招いて、自慢のもつ鍋を何度かふるまったりしましたね。 今でもあの味が忘れられない!といってくれてい るようですよ(笑)